前山A13号墳

前山A地区の北側に伸びる尾根上の古墳が密に群集する範囲に位置する。
直径15mの円墳。6世紀中葉ないし後半の築造。
大正期の「岩橋千塚第一期調査」と、平成18年(2006)に保存整備に伴う調査が実施された。
埋葬施設は岩橋型横穴式石室。
玄室は長さ2.6m、幅2m、高さ2.8mで、一枚岩の石棚及び石梁二本が懸架される。
玄室前道は長さ0.8m、羨道部は2.5mで、玄門には化粧石が立てられている。
また玄門及び羨門には板石が床面に据えられる。
排水溝は、玄室中央から羨道へ付設される。
現在、羨道床面には大正期の調査時に玄門を閉塞していた扉石が外されて横たわっている。
なお、大正期の調査では、羨道より雲珠(うず)、轡(くつわ)、鎖、鍍金金具の出土が報告される


前山A13号墳



玄室から羨道を望む


前山A13号墳玄室内部


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